東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の新馬戦振り返りと、今週末デビュー予定の2歳馬をご紹介いただきます。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週も各地で計7鞍の新馬戦が行われました。なかでも派手な勝ちっぷりだったのは日曜東京芝1600mで7馬身差の圧勝を飾ったリアライズシリウス(牡、手塚)です。
それほどスタートは速くありませんでしたが、二の脚をきかせてハナに立つと、直線ではノーステッキのまま後続をグングン突き放すワンサイド。逃げていたにも関わらず上がり3F34秒8は次位より0秒6も速い最速タイムで、後ろが離れたのも当然でした。父は新種牡馬ポエティックフレアで、近親には2012年アルゼンチン共和国杯(GII)勝ち馬ルルーシュがいます。
土曜東京の牝馬限定の芝1600mはドリームコア(牝、萩原)が逃げ切り勝ち。スローペースの影響で走破タイムは平凡ながら、やはり逃げて最速上がりをマークした内容は上々でした。キズナ産駒で、母はノームコア(GI・2勝)という血統馬。1歳上の半兄シルバーレインは現時点で2勝を挙げています。
阪神では日曜芝1800mをサレジオ(牡、田中博)が逃げ切り勝ち。スローペース&重馬場で数字面は目立ちませんが、エピファネイア産駒で、母は有馬記念2着のサラキア。近親にはサリオス(朝日杯FS)がいる血統馬だけに、今後の伸びシロは大きそうです。
一方、先週から開幕した函館の新馬は土日2鞍ともレコード決着。函館スプリントS(GIII)もレコードだっただけに、これは高速馬場の影響が大ですが、それでもカイショー(牝、長谷川=父スワーヴリチャード)が逃げ切った土曜芝1000mの56秒4は単なる2歳レコードではなく、古馬も含めたコースレコードとなっただけに、その“速さ”については頭に入れておきたいところです。
そんなわけで今回も週末にデビュー予定の注目新馬をご紹介。先週、先々週と当欄で取り上げた馬の中から勝ち馬が出ているだけに、今週も続きたいところです。