今年の日本ダービーは、抽選対象のコマンドラインを含めても関東馬は6頭とやや少ないですが、例年以上に上位人気に支持されそうな有力馬が揃いました。
それだけに調教師の話はどのメディアでも十分すぎるほど詳細に報じられており、違う視点でと思っていたところ、先週、オークス出走のエリカヴィータの追い切りに騎乗するため、美浦トレセンに来ていた福永騎手に運よくじっくり話を聞くことができたので、当欄で詳細にお伝えします。
まずは自身が騎乗するジオグリフ(牡・木村、父ドレフォン、母アロマティコ)について。
▲ダービーで2冠を狙うジオグリフ
皐月賞を振り返り『初騎乗だったから、追い出しのタイミングが難しかったけど、直線まで待たずにエンジンをかけていったのは結果的に良かったし、長くいい脚を使えるのは確認できた』の言葉通り、ゴール前でまたひと伸びした走りからも距離延長には対応可能では、と尋ねると『あれはイクイノックスが失速した部分も大きかったし、より長い方がいいという感じではない。かかる馬ではないから2400mは走れると思うけど、適性がピッタリかというとやってみないと分からないね』とやや慎重なトーン。
ダービー3連覇をもくろむ福永騎手が最も警戒する2頭とは…/東スポ・松井記者の“若駒”生情報!
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松井中央
中学時代に天皇賞・秋を勝利したヤエノムテキの美しさに魅了され、さらに初代ダビスタに夢中になり競馬にのめりこむ。映像制作会社に就職後は海外映画などの字幕、吹替制作に携わるも、競馬の夢を諦め切れず東京スポーツへ転職。広告局~レース部内勤を経て2019年、40代にしてトレセンデビュー。馬券の主戦場は2、3歳戦の午前中のレース。自転車でトレセンの北、南の馬場を奔走し得た情報に馬場傾向と血統適性を組み合わせ、激走馬を日々捜索中。