先週は当欄で取り上げたシュバルツガイストが、札幌のデビュー戦でまさかの7着に。札幌芝コースの最終追い切りは及第点だったものの、美浦にいた時の追い切りはもう一つに思えただけに、結果的にまだ力がつききっていなかったと判断せざるを得ません。
国枝厩舎で新馬戦から走れる馬はゲート試験合格後、一本目の追い切りから、それなりの時計を出せるかどうかが重要なのだと痛感した次第です。
その点で今週土曜(30日)新潟芝1600mに出走予定のモリーダーリン(牝、父ハーツクライ、母マルケサ)はゲート合格後、実質一本目となるウッドコースの追い切りでコマンドラインを3馬身近く追走し、ラスト1ハロン11.7秒で楽に併入したように動きが目立っていました。
▲国枝厩舎のモリーダーリン
さらに、戸崎圭が騎乗した1週前追いでも、余力十分にラスト11.4秒をマーク。実はこの馬、春のPOG取材時は国枝厩舎のリストに載っていなくて、ほとんどPOG本で紹介されていません。
国枝調教師も『結果的に隠し玉になったけど、入厩当初から手先が軽くて雰囲気のある馬だなと思っていた。お姉さん(ビューティフルデイ)はディープインパクト産駒の割に少し硬さがあるぶん、短めの距離で走っているけど、この馬は気持ちに余裕があって、反応もいいから新潟は合うと思うし、距離もマイル以上が良さそう』と好感触。
2022/07/26 (火)
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松井中央
中学時代に天皇賞・秋を勝利したヤエノムテキの美しさに魅了され、さらに初代ダビスタに夢中になり競馬にのめりこむ。映像制作会社に就職後は海外映画などの字幕、吹替制作に携わるも、競馬の夢を諦め切れず東京スポーツへ転職。広告局~レース部内勤を経て2019年、40代にしてトレセンデビュー。馬券の主戦場は2、3歳戦の午前中のレース。自転車でトレセンの北、南の馬場を奔走し得た情報に馬場傾向と血統適性を組み合わせ、激走馬を日々捜索中。