今週から小倉開催が始まることもあり、なんだかいつもより人が少ない美浦トレセンです。最近は氷点下を下回る日が増えてきました。寒さに負けずトレードマーク(?)のベンチコートを着て取材に励んでいます。
今週は京成杯の出走馬をピックアップ。有力馬の一角を担うのがアーバンシックです。新馬戦は返し馬で立ち上がるなど、幼さを見せながらもゴール前で差し切り勝ち。前走・百日草特別も豪快に差し切り、連勝で重賞へと駒を進めています。
▲デビューから2連勝、成杯の有力馬アーバンシック
最終追いは昨年のダービー3着馬ハーツコンチェルトとの併せ馬。2馬身追走の形でスタートし、コーナーで内から体を併せると、余裕を持って抜け出しました(5ハロン66秒3-11秒6)。
武井師は『文句なしですね。終いはまだまだ余裕があったし、言うことがありません』とうなずきます。余力たっぷりでも好時計を計時するあたりはさすが。大物感を感じさせます。
以前は子供っぽいところが見られましたが、この中間は追い切りにジョッキーを乗せることができるようになりました。
『だいぶ競走馬っぽくなってきましたね。普通に調教できるようになりました。精神的な成長は肌で感じますよ。前走までは、調教でも他の馬が近くにいないと不安なところがありましたが、今は(他馬と)離れていても集中して走れています』と胸を張ります。
レース当日まで気は抜けませんが、金曜朝はテンションが高い様子も見られませんでした。メンタルの成長が実戦にもつながれば、十分に重賞が狙えるはずです。
師は『絶対にダービーに出したいと思っている馬。2着ではなく1着で賞金を加算したいです』とキッパリ。春の飛躍のためにも、大事な1戦となります。
2024/01/12 (金)
京成杯の有力馬アーバンシック&状態急上昇の穴馬/東スポ・三嶋記者の美浦トレセンレポート
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三嶋まりえ
東京スポーツ新聞社・レース部記者。東京都出身。2018年10月から美浦トレセンで取材を開始。競馬知識ゼロで配属されるも、ギャンブラーだった祖父の血が騒ぎ競馬好きに。2022年8月に東スポレース部に加入した。予想は現場情報と直感を重視する。