Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第18回目のトークテーマは前回に引き続きエピファネイア。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):前回は前走より延長、緩い流れに向くという話でした。特に各馬が初距離になるクラシックの適性が高い、という話でしたね。
今井雅宏(以下、今):先週末も、神戸新聞杯でヴェローナシチーが5着だったよね。全く同一条件の京都新聞杯で連対したから人気だったけど、京都新聞杯はほとんどの馬が初距離への延長だったんだ。だけど、今回は同馬も含めて距離を経験した馬が多いので、「鮮度時の延長」という、最大のアドバンテージが活かせなかったよね。
亀:オールカマーも宝塚記念を600mの延長で激走したデアリングタクトが1番人気で凡走しました。
今:前走は大幅延長だから本命にしたけど、同距離で激走した直後だと、若干パフォーマンスは落ちちゃう感じだよね。
亀:両レースとも当日、極端な内伸び馬場になったのも応えましたよ。先週も話に出ましたが、「内で器用に立ち回る競馬」向きではないですから。
今:オールカマーを勝ったジェラルディーナはその有利な内枠もあったけど、前走が少頭数の中京から小回り小倉の内枠でタイトな辛い思いをしたので、中山でも外回りの今回は前走よりも随分と楽に追走出来る。それで予想も、相手強化の内枠だけど▲に評価しておいたんだ。まさにヴェローナシチーも、ジェラルディーナも「前走との感じ方の違い」が生んだ結末だったよ。