Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第43回目のトークテーマはディスクリートキャット。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):ディスクリートキャットはストームキャット系のなかでも軽いタイプで、母父の影響を受けやすく、例えば母父がサンデー系だと芝馬も出ます。昨年の京王杯2歳Sを勝ったオオバンブルマイは母父ディープインパクトです。
ダートの場合、母父が米国型の馬は短距離に適性がありますね。ただ、アメリカのスピード型なので体力自体はあんまりない。例えばキングマンボ系などであれば体力があるので、日本のダートでも走れるゾーンが広くなる訳ですが。
あと、デビューから数戦すると体力と前向きさが強化されるので、キャリア5戦目以降が狙い目になりますね。
今井雅宏(以下、今):なるほど、それは面白い考え方だね(笑)。そこそこ真面目なんだけど、軽いんだよね。だから芝は外枠とか少頭数とかでスムーズだと好走するけど、タイトな競馬になると最後に踏ん張れない。でも淡々と自分の競馬をするから、大崩れはあまりしないんだ。
芝は、使われていくと次第に勝ち切れなくなっていくタイプが多いよ。心身が平行状態になるというか、Mでは均衡状態と呼ぶんだけど。
亀:ワールドバローズみたいなイメージですね。
今:「ダートから芝」とか、「前に行く位置取りショック」とかでフレッシュだと、タイトな競馬でもそれなりに頑張るけど。
亀:距離は1600mくらいまでがベターですね。1800m以上はまだ1勝ですよ。
今:今のところ芝1800m以上の新馬、未勝利以外で3着以内に好走したのは、ワールドバローズが延長で前走8番手から今回2番手のショックを掛けたのと、ダートから芝のショック馬が走った2回だね。普通にその条件を使われている馬だと、距離が延びると体力的な脆さを出しやすくて、善戦しても勝ちきれないパターンが多くなる。
亀:皆が思っているより芝向きの軽い馬もいるんですが、出走比率の70%以上はダートです。
今:ダートだと、軽さがあるぶん東京は結構走るね。
亀:1600mと2100mは期待値も高いですね。好走率だと東京1300m、1400mもよく走ってます。
今:それと軽くてスムーズな競馬が合うんで延長が向きそうに思うけど、これが案外走らないんだよ。