Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第55回目のトークテーマはリアルスティール考察のまとめと、新たにスタートするダイワメジャーの考察。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):先週の宝塚記念、今井さんの本命は10番人気のスルーセブンシーズ。お見事でした!
今井雅宏(以下、今):馬連は本線で、3連単の万馬券も当てたよ。ドリームジャーニーはステイゴールド系らしくC系なんだよね。だから同じステイゴールド系のオルフェーヴルで話したのと似ていて、「相手強化」の「内枠延長」はベストなんだ。
中山牝馬Sのレベルが低くて、一気の相手強化で人気がなかったけど、ここで再三話題にしてきたロードカナロアと同じで、むしろ相手強化の方が走る確率も上がるんだよね。その馬の絶対能力も重要だけど、馬はステップとかの連続性の中で走るわけだから。
▼参考/ 競馬放送局
・今井雅宏の宝塚記念など本線的中が続出!/先週のMVP
亀:「馬は常に一定の能力を出せるわけではない」ということですね。「絶対評価ではなく相対性で競馬は決まる」というのは、“Mの法則”の基本的な考え方でもありますよね。
今:関係性の中で走るわけだよね。それを具体化させたのがMの血統タイプ論になるよ。それと、ディープインパクト牡馬は使っていくとやっぱり硬くなっちゃうね~。もともと硬いアスクビクターモアなんかは、使われて筋力を戻してくるかもと相手の1頭に選んだけど、駄目だった。
亀:展開も厳しかったですね。
今:揉まれ弱いタイプには仕方ない流れではあったね。宝塚記念に登録していた馬の細かいタイプ分けはnoteのブログにも書いてあるんで、読者も血統タイプ分けの実践編として見ておくと分かりやすいと思うよ。
▼参考/ note
・「ペットにはサワガニを!」と「宝塚記念M3血統分析」
亀:さて、今回は引き続きリアルスティールのダートを見ていきましょう。前回は、ダートは揉まれ弱さが出て、外枠が狙い目という話でした。本質は芝なので、ダートなら軽いダートが向きます。良馬場以外のダートは複勝率が4割近くあって、複勝回収率は優に100%を超えてます。もともとダートは良馬場でも複勝回収率が高いんですが。
▲リアルスティール産駒 ダート馬場別成績