Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第83回目のトークテーマはダノンバラード考察のまとめと、新たにスタートするキズナのダート。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
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亀谷敬正(以下、亀):前回は、ダノンバラードはパワー型が多く、ダート1700m以上の中距離向きの産駒も出やすいという話でした。
今井雅宏(以下、今):スピードがイマイチだから、短い距離、特に短縮だと忙しくて間に合わないケースが多いよね。
亀:なので流れに乗りやすい外枠の牡馬だと、高い複勝回収率になるという話でした。
今:ただ、勝ち上がっていくタイプはそこそこ馬群にも対応するんだよね、ロードブレスとか。強引なスピードはないんで、馬群にある程度対応出来ないと上のクラスでは厳しくなってくる感じはあるかも。
亀:芝は重い馬場の方が向く産駒も多いですね。洋芝とか道悪とか。稍重、重では複勝回収率が100%を超えています。
今:少し重い馬場がベストだよね。ナイママなんか、典型的な産駒じゃないかな。
亀:そうですね。洋芝の北海道で走ってますし、上がりの掛かるレースが向きます。
今:不器用だから、広いコースは注文つけて乗ってブレーキ掛けない競馬がハマる形でないと、特に古馬になってからは普通の競馬は苦手だよね。不器用だけど揉まれ弱いほどでもないんで、上手く流れにさえ乗れれば、小回りでちょい差しみたいな競馬が一番合う。
で、新刊を見てたら、キズナのダートをやってなかったみたいなので、今回はキズナのダートを見ていこう。
亀:そういえば、キズナは初回で取り挙げたので、当時は根幹距離談義に夢中になって芝しか見てませんでしたっけ(笑)。キズナはダートも走りますね。何度か話題に挙がっているように、今のダートは芝血統でも走れますから。もともと基本性能が高いので、特に中長距離は走りますよ。
今:重賞戦線で走っているハギノアレグリアス、ハピなんかも1800m近辺だね。
亀:距離が長くなるとヘニーヒューズやマル外などは体力不足の血統なので、体力差でダートを走れるパターンが増えますよね。長めの距離での外枠が一番の狙い目でしょう。1600m以上の8枠は単複ともに余裕で回収率110%を超えて、複勝率は38.1%もありますよ。
今:やっぱりキズナはスムーズな競馬が合うよね。ただ、ダートだと牡馬でも芝ほどは揉まれ弱くないよ。砂を被ることで逆に気持ちが切れずに集中力が継続するケースも多い。面白いデータがあって、前走3角7番手以降の馬は単勝回収率100%超えて、複勝回収率でも90%を超えるんだ。