Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第95回目となる今回は、皐月賞など先週のレースを振り返ります。今週末から使えるレース回顧、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
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亀谷敬正(以下、亀):今週はGIがないので、先週末のレースを振り返り、過去連載の実践検証をしましょう。今井さんは福島メインの福島民報杯で稼いだようで。
今井雅宏(以下、今):1番人気のロングランがかなり危ないから勝負レースにしたよ。
亀:重賞激走後のヴィクトワールピサ産駒はアテにならないですよね。
今:単行本でも「○×のリズム」って解説載ってるから、熱心な読者なら切れたんじゃないかな(笑)。しかも「前走よりペースアップした方が良い」タイプで、前走がその通りに前半2秒もペースアップして激走した後の延長だから、今回は集中力が切れるよ。
亀:「非根幹距離向き」の解説もありました。
今:本命のリフレーミングは格上げの短縮で鮮度が高かったよ。
亀:今の福島は中枠の短縮が合いますね。カレンルシェルブルだと届かないんですよね。枠も外過ぎるし、小回り適性も少し低いので。
今:荒れ馬場に見えて、案外内が良い状態が続いてるね。そろそろ外差しになるかな?とも思ったけど。2着のボーンディスウェイも単行本に載ってる、「コーナーが多いコースの延長」+「内枠」という、ハーツクライの激走条件にピタリと嵌まってたね。
亀:皐月賞も本命ジャンタルマンタル、対抗ジャスティンミラノ。お見事でした。
今:ワイドだけどね(笑)。内目の差しが合うジャンタルマンタル本命で最後に差されちゃった。「内の中団で矯めれば」という解説だったんだけど。
亀:ボクもジャンタルマンタル本命も考えたんですけど、最後に主流血統に差されちゃうかな、と考えて相手本線にしました。
今:仕掛けのタイミングだけだったよ。陣営が延長で掛かるのを心配してたから、「これは抑えてくれる!」と思って本命にしたけど、何故か前に出して行っちゃった。ジャスティンミラノは再三話している外枠のキズナで対抗だった。こっちも「矯める位置取りショックなら」という解説で、ジャンタルマンタルより矯めた分だけ勝てたね。
亀:ディープの血を持つか持たないか?の差が出ましたね。
今:キズナの検証回でした「鮮度時だと牡馬も根幹距離を走る」って話のままだったね。それと、「今年のキズナは別物だ」って話もあったっけ(笑)。
亀:それはまた次週、天皇賞・春で詳しく話そうかと思いますが、母父がデインヒル系なんですよ。実は、キズナの牡馬で重賞走っている馬はディンヒルを母系に持っている馬が多いんです。生産者もディンヒル持ちを意識しているかは別として、繁殖牝馬との相性を考える生産者は「ディンヒルの影響を受けている繁殖牝馬が合いそうだ」というイメージはあるんじゃないでしょうか。
今:上がり勝負でも強いよね。レガレイラは先週話した「乗りにくさ」が出ちゃった。
亀:後ろに回るショック激走後で、乗りにくいという解説でした。
今:今回は中団馬群に入れる位置取りショックが良かったんで後ろ過ぎたね。シンエンペラーも「一押しするには乗り方に工夫が必要」って解説したけど、そのまま普通に好位から乗ったよね。あれだと善戦止まりになるステップだったから。「ステップによって馬が激走する位置取りは必然的に決まる」。この概念は重要になるよ。
亀:シンエンペラー軽視だけは自信ありました(笑)。レース前にも「前に行ったら消えるし、差しても持ち味を出せない」と解説したんですが、この取捨の方法は平場の芝中距離でもたくさん使えます。福島民報杯、皐月賞の検証で行った馬券の取捨、特に消す方法は今週末からも早速使えますので、おいしい馬券を取りたいですね!
で、阪神のアンタレスSはミッキーヌチバナから入りました。ミッキーヌチバナは本命にすると勝つし、無印なら人気で消えてくれるので、とても分かりやすい馬です。
今:おお~。悩んで本命でなく対抗にしちゃった。どうして本命に?