Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第104回目のトークテーマは特別編として「宝塚記念ステップレース分析」をお届けします。
宝塚記念出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
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今井雅宏(以下、今):先週日曜の京都4Rは面白かったよ。以前、初出走を狙う話をしてたでしょう。これも単勝60倍のソニックドライブを勝ち馬の相手の1頭に選んだんだ。大外枠で揉まれる心配がなかったし、スワーヴリチャードで初戦から走れるんで。
揉まれそうになくて、初戦から走れる血統で、調教もこなしている初出走は、強烈な穴馬券のチャンスだよ。
亀谷敬正(以下、亀):未勝利戦で初出走馬を狙う場合、レースレベルも重要ですよね。このレースの場合、上位人気馬が揃って走れないパターンになっていました。走れない人気馬が多いほど、初出走馬が走りやすくなりますからね。
さて今回は、宝塚記念のステップレース分析です。まずは天皇賞・春から振り返りましょう。結果的にはレースレベルも高くなく、スタミナ適性が問われるだけのレースになりましたね。
今:だよね~。どの馬も走れそうにないレースだと思ってたら、走れる馬がいない時は一周回って距離適性で決まっちゃうね。まずブローザホーンはどう?
亀:スタミナ勝負がピッタリでしたから、今回は買う要素が少ないですね。
今:天皇賞は対抗にしたんだよね。ストレスが薄れてたのと、亀谷君が転厩2戦目で上昇するって言ってたのもあって(笑)。転厩馬はそれまでのレースはあまり考えないで、転厩レースを起点にリズムを見ると良いんだけど、その視点だと走れるリズムだったんだ。脚質転換と転厩は、ステージが変わったと考えてそこからリズムを取り出さないと。
前走が良かった分、今回は確かに落ちるね。雨が降るかしてかなり重いばらける差し馬場になって欲しいよ。
亀:ディープボンドも向きましたね。
今:本質的なスタミナ勝負になった時、物理的に走れる馬が限られてたね。例年の阪神より京都の下り坂で加速する方が合うけど、今回はストレスがあるし、相当上手く縦長の消耗戦に持ってってどこまでだね。大阪杯は前と内の競馬だったね。