Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第132回目のトークテーマは新たに始まるアルアインです。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):今回はアルアインです。米国型の持続力が出て、芝でも前に行くしかないという産駒が多いです。差して好走したのはコスモキュランダくらいでしょう。
今井雅宏(以下、今):差しといっても基本は捲りだよね。代表産駒が差しているから、差しも出来ると勘違いされると、馬券的にはありがたい訳だけど。
亀:今回3角7番手以降だと、100回走ってまだ0勝。複勝回収率も14%しかないので分かりやすいですね。
今:同じコースで見ても、内回りと外回りでは全然違うしね。新潟、京都、阪神の外回りで勝った馬はまだ1頭だけで、しかも新馬を逃げたものだから。
亀:東京も凄いですね。40回走ってまだ3着以内が1回です。複勝回収率だと2.5%ですよ。
今:特に広いコースになると、ほとんど先行馬しか来ないよね。
亀:全弟のシャフリヤールと違って、アルアインは母ドバイマジェスティの方が強く出ているんですよね。だから直線スピードがない。前に行って粘り込めるコースでないと。
今:重い馬場が合うけど、本質的には芝馬だから、こういうタイプは酷すぎない程度に重い馬場、つまりは稍重とか、洋芝とかが激走ポイントになりやすいよね。
距離も1200m以下と長めの距離で走って、中間距離が良くないという、体力で押しきるタイプの基本パターンになっている。中間距離だと上がりの掛かる展開か馬場でないと。
亀:距離延長もほとんど走ってませんね。まだ2連対だけです。