Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第135回目のトークテーマは新たに始まるディーマジェスティです。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):先週の東京芝はイスラボニータが走ってましたよね。土曜の春菜賞はキョウエイボニータが1着で、本命のルージュナリッシュが3着。2着ならもっとよかったんですが。
今井雅宏(以下、今):キョウエイボニータは内枠だったね。
亀:15~20年くらい前「東京芝1400mは内枠のフジキセキ」って血統格言があったじゃないですか。今はあの格言が決まりやすい馬場ですね。
今:馬群に入れてしぶといC系で、フジキセキ→イスラボニータと続く系譜だよね。
亀:器用に内で立ち回るスピード型のサンデーですよね。
今:僕も日曜東京6Rでルパヴィヨンを本命にして当てたよ。同じイスラボニータ産駒でも、サクラアドリアの方が人気だったんだけど、こっちは15番枠で凡走したんだ。
亀:勝ったルパヴィヨンは4番枠でしたね。フジキセキ~イスラボニータの内外の枠順出し入れで稼いだわけですか。
今:高速上がり向きの軽い差し馬=Mの量系差し馬には厳しいタイプの馬場だったよ。
亀:東京新聞杯もメイショウチタンが激走するわけですし、距離適性の少し短いスピード型に有利な馬場でしたね。
今:先週はダートも面白かったよ。今回取り上げるディーマジェスティが土曜の東京1Rで産駒が2、3着したんだ。
亀:3着のガラクは単勝165倍の超人気薄でしたね。
今:この馬、買い目に入れてたんだよ(笑)。まぁ1、2番人気が来ちゃって、本命は5着だから予想はハズレたけど。ガラクは以前に「未勝利戦の初出走馬の狙い方」で解説したパターンだった。
亀:そんな穴パターンの話をしてましたよね。えっと「調教動いていて、揉まれずスムーズに走れそうな馬」でしたっけ?
今:うん。とりあえず、調教は抜群の必要はないけど、標準くらいは動いていないとね(笑)。あと未勝利相手の初出走馬を狙うときは、スムーズに走れるか?がかなり重要になる。広い東京の10番枠だから、そこはクリアだった。
最後はタイプになるけど、ディーマジェスティはそこそこ真面目で、激戦でも頑張るんだよね。ダートの昇級戦でも結構走っているし。
亀:ディープの血はやる気があるので、初出走も走りますし、相手強化でもやる気を出しますからね。昇級戦の連対率は3割を超えていますね。
今:牝馬だと連対率4割もあるよ(笑)。つまり、タイトに感じるレースでは結構頑張るんで、「既走馬相手の初出走」というハードな設定も向いてくる。
亀:あまり東京ダ1400m向きでない血統ですが、やる気のある馬が少ない凡戦もよかったですかね。
今:そこそこ摩擦がある馬場だよね。でもタフなコンディションだけど、芝も走れる血統が来やすいというか。
亀:ディーマジェスティは能力の割に人気になりにくいんですよ。母父ブライアンズタイムも能力が高いですしね。それと、ディープインパクトとブライアンズタイムが配合された種牡馬はほぼいないので、希少性も高いです。