毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・サウジアラビアRC、南部杯など注目レースの振り返り
・鮮やかな差し切りを決めたグロリアススマイルの新馬戦
・JBC、京王杯2歳S、アルゼンチン共和国杯の最新情報
・今週末デビュー予定の2歳馬最新情報
サウジアラビアRC、南部杯など注目レースの振り返り
――ジャパンダートクラシックですが、大井所属で天栄調整馬のサンラザール、8番人気ながら4着と頑張りましたね。しかも、3着チェリヴェントとはアタマ差でした。
木實谷:頑張ってくれました。相当なハイペースでしたので、折り合いを欠くような場面もありませんでした。スムーズに走れれば、あれぐらい(地方馬最先着)は走れることを証明できたと思います。
――JRAの方では、サウジアラビアロイヤルカップでフィリオソラーレが1番人気ながら3着。レース前の当欄では「気性の方はもうちょっと成長が欲しいところがあります」とのことでした。
木實谷:パドックからかなりテンションが高くなっていて、レース前の消耗が激しかったような印象です。元々そういうところがあったのですが、課題の大きさを感じたところで、次走以降に向けて改めて取り組んでいきたいと思います。
――翌日のアイルランドトロフィーは、ジョスランが2着、カネラフィーナが4着、ミアネーロが5着でした。
木實谷:ジョスランは仕掛けどころ1つだった気がします。直線で相当早く先頭に立ってしまいましたからね。カネラフィーナとミアネーロは、直線で結構外々を回る競馬になりながらも、よく食らいついてきたと思います。
――そして翌月曜日のスワンSはサンダーストラックが13番人気ながら4着。前走から変わり身を見せましたね。
木實谷:不良馬場だった前走の関屋記念(9着)と馬場は違いますが、今回はマイナス12キロと絞れたことで変わりましたね。こうなると、これくらいの体でNHKマイルCに出られていれば・・・と正直思いましたね。
――同じ日に盛岡で行われた南部杯ですが、初ダートのレーベンスティールは8着でした。
木實谷:ちょっと特殊な馬場だったようですし、この結果だけでダート適性がないと決めつけるのは早いかもしれません。1週前の追い切りもこの馬らしい動きが見られなかったのですが、天栄でも順調さを欠いた時期がありましたし、もう少し良い状態で出走させてあげたかったですね。
鮮やかな差し切りを決めたグロリアススマイルの新馬戦
――振り返りの最後に、新馬戦も1鞍お願いします。3日間開催の東京では、日曜の芝2000m戦でグロリアススマイルが6番人気ながら1頭だけ差す形でデビュー勝ちを飾りました。
当欄でも「スマイルミーティアの仔をずっと見させてもらっていますが、今までで一番良い仔を出ました。結構、楽しみな1頭ですよ。十分すぎるぐらい乗り込んでいるので、期待しています」とのことでした。
木實谷:ゲートを出てからの追走面については想定外でしたが、終いの脚はこちらの見立て通りでした。上位人気に支持されなかったように、調教時計等まだ余裕残しの状況の中でしたが、良いパフォーマンスを見せてくれて、今後の活躍がますます楽しみになりました。
JBC、京王杯2歳S、アルゼンチン共和国杯の最新情報
――ここからは、今週の出走予定馬について伺います。11/3(火・祝)にはJBCが開催されますが、JBCクラシック(金沢ダ2100m)には川崎所属のセラフィックコールが出走を予定しています。
