競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは有馬記念が行われる「中山芝」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週の日曜は久しぶりに亀谷競馬サロン・リアルサロンスペースに伺いました。実際にサロンメンバーの皆さんとお会いし、競馬に対する熱い情熱を感じて(皆さんの競馬愛は本当にすごいです)、とても有意義な時間を過ごすことができました。ぜひまたお邪魔して、馬場トークをさせていただければと思っています。
さて、今年も年末の大一番、有馬記念が近づいてきましたね。先週の中山芝の傾向を簡単に振り返ると、10あった芝のレースの脚質別成績は先行5勝、中団4勝、後方1勝。Aコース3週目で差し馬も来ていましたが、差すにしても内から2~3分くらいが伸びる感じ。日曜の勝ち馬はすべて1~3枠の馬でした。この5回開催では先週日曜が稍重になったものの、それ以外は良馬場で施行できており、比較的良い状態を保てています。
有馬記念の馬場を語る上でポイントになるのは、中山の芝コースでは2014年夏に路盤改造工事を実施したという点。なぜなら、2014年以降の有馬記念はそれ以前と比べると傾向が変わってきているからです。