競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「下半期GIの枠順別成績と中山芝」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
※次回の更新は1/10(火)を予定しています。
年末の大一番、有馬記念は5枠9番のイクイノックスが優勝。近年の有馬記念の勝ち馬は内~真ん中の枠から出やすい傾向があり、今年もそうなりました。
今回はここまで行われた下半期GIの枠順にスポットを当てて振り返りたいと思います。というのも、下半期のGIは内~真ん中の枠に入った馬の活躍が目立ったからです。
▼今年の下半期GI・枠順別成績(中山大障害を除く)
1枠 【2-0-0-19】
2枠 【0-5-2-15】
3枠 【2-0-4-16】
4枠 【2-2-0-18】
5枠 【3-1-1-17】
6枠 【0-1-0-21】
7枠 【1-3-2-20】
8枠 【1-0-1-26】
改めて見てみると、やはり内枠~真ん中の枠からの勝利が多いです。外枠から勝ったのは、菊花賞を7枠から先行したアスクビクターモアと、重馬場で外が伸びる馬場になったエリザベス女王杯を8枠から差し切ったジェラルディーナのみです。
なぜ、今年は内目の枠の活躍が目立つのか。これは私見ではありますが、以下のポイントが考えられると思います。