競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「中京芝」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今年最初の話題は中京の芝についてお伝えします。昨日までの3日間開催では15の芝のレースが行われ、逃げ2勝、先行4勝、中団5勝、後方3勝、マクリ1勝。昨年の同時期と比べると、明らかに差し馬が台頭していました。その理由は後半で説明させていただくとして、まずは中京芝の基本事項からお伝えしましょう。
中京の芝コースは2012年、馬場改造工事を経て、リニューアル。直線に最大2%の勾配がある坂が設けられ、直線も412.5mと長くなりました。直線が長く坂があることもあり、特にこの頃の中京は雨が降ると極端に時計がかかるケースが多く、後方馬の大外一気の差しが決まることが珍しくありませんでした。
一方で、馬場が乾くと1分6秒7のレコードが飛び出した2016年の高松宮記念を筆頭にレコードが多発する週があるなど、時計の出方が極端になるケースがありました。この件について以前、馬場担当者に取材したところ、以下のように話していました。