競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「京都ダートコース」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週末は京都競馬場で平安ステークスが行われますね。そこで、今回のテーマはその舞台である京都ダートコースです。
ご存じの通り、京都競馬場は芝もダートも2023年春から路盤改造工事を行った状態でレースを施行しています。ダートコースは以前の古い路盤を撤去し、下層路盤、上層路盤ともに造り直しました。
改造工事以降の京都ダートコースは、少し時計がかかる傾向が出ていました。その理由の1つとして、新しい路盤はまだ安定していないためソフトで、力の要る状態になっていることが影響しているのではと、考えられていました。
しかし、時間の経過とともに段々路盤が安定してきたようで、昨年くらいから走破時計は速くなってきており、さらにこの京都開催では良馬場でも少し速い時計が出る状態になっています。
また、当コラムで園田競馬場や大井競馬場など、地方競馬場で“白い砂”が導入され始めたことや、実はすでにJRAのダートコースにも徐々に青森県産以外の砂の導入が進んでいる件もご紹介してきました。
そこで改めて、京都ダートでは今、どんな種類の砂が使われているかをお伝えします。
以前、JRAでは全10場で長い間、青森県六ケ所村産の砂を使用していました。青森県産はダートコースとして求められる条件を満たす理想的なもので長い間、JRAのダートコースを支えてきました。しかし2020年頃から、青森県六ヶ所村の良質な海砂が採れにくくなってきました。
そこで数年前からは、これまで使用してきた青森産の砂をベースに、それぞれの競馬場に必要な要素を補える産地の砂を混ぜています。
京都競馬場では2023年の春開催から青森産の海砂をベースに、愛知県瀬戸市産の珪砂と西オーストラリア州アルバニー産の珪砂を混ぜた砂を使用しています。
珪砂はガラス製品や鋳物の原料としても使用されている砂。異物が混合しておらず、砂粒に角がないため粉砕しづらいそうです。そのため近年はダートで使用する砂に適しているとして、西オーストラリア州アルバニー産の珪砂が園田競馬場、姫路競馬場、門別競馬場、船橋競馬場、大井競馬場で使用されています。
また、名古屋競馬場や笠松競馬場、金沢競馬場で使用されている愛知県瀬戸市産の砂も実は珪砂。珪砂は見た目が白いです。現在、珪砂を導入している地方競馬場ではこれを100%単体で使用しています。ですから、見た目が明らかに白いわけです。
2023年春にダートの路盤をリニューアルした京都競馬場。この時から青森県産に愛知県瀬戸市産の珪砂と西オーストラリア州アルバニー産の珪砂を混ぜ始めたと前述しましたが……、
