競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「凍結防止剤」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
気温が下がると、ダートコースには凍らないように凍結防止剤が散布されます。実際、東京競馬場と中京競馬場では1月27日に、小倉競馬場では1月30日に散布されました。今回は凍結防止剤が入るとタイムがかかるようになるのか? など、防止剤をテーマにお伝えします。
凍結防止剤は主に塩化ナトリウムや無水硫酸マグネシウムから成っており、人馬への安全が保障された成分が使用されています。以前、凍結防止剤をなめさせて頂いた経験がありますが、主成分が塩化ナトリウムというだけあって味は塩に似ており、しょっぱかったことを覚えています(笑)。
凍結防止剤が入るとなぜダートが凍らなくなるのか。それは防止剤に含まれた塩化ナトリウムがダート中の水分に溶けると、水の凝固点が下がるからです。