競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「中京芝」と「高松宮記念の傾向」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週は中京競馬場で高松宮記念が行われますね。現在の馬場状態を把握するためにも、まずは先週の中京芝の傾向を振り返ります。
先週土曜は昼過ぎまで雨が降って、土曜は重で、日曜は稍重。芝のレースは土日で10鞍行われ、逃げ2勝、先行4勝、中団3勝、後方1勝。雨が降っていた土曜の午前中は正面直線の5分所を伸びた馬による差し切り勝ちがありましたが、基本的には2~3分くらいを伸びる馬が勝っていました。
雨の影響で芝のかたまりが飛んだり、内から2~3mくらいは傷んでいる箇所もあったものの、ファルコンSを勝ったタマモブラックタイは内から伸びてきました。また、今回の2回中京開催前に3~4コーナーから正面直線中程までの内側の芝を張替えたこともあり、まだ内目も状態を保てている印象でした。
そして、今週から芝コースはBコースに替わります。内側から3mの所に柵が移動しますから、先週まで多少傷んでいた箇所もカバーされるでしょう。
高松宮記念は2015年まではAコース施行でしたが、2016年以降はBコースで行われるように。すると傾向が変化しました。