競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「馬体重とレースの関係性」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
重賞レースにおいて、よく重要視されるデータの一つに枠順がありますよね。例えば、先週、東京競馬場で行われたヴィクトリアマイル。2013年から2022年までの過去10年の勝率1位は4頭の勝ち馬を出している3枠。そして今年、勝ったのも3枠のソングラインでした。ヴィクトリアマイルはBコース替わり週なので、内枠が優勢になりやすいということなのでしょう(ただし、なぜか1枠からは連対馬が出ておらず、今年1枠に入ったスターズオンアースも3着でした)。
このように、枠順は馬場状態と密接な関係があるので注目されやすいですが、盲点になりやすいのが“馬体重”です。
先週の土曜に行われた京王杯SCは、当日馬体重が470kg以上ある馬が活躍する傾向。2018年から2022年までの3着内馬15頭中14頭は470kg以上。そして今年の3着内馬もすべて470kg以上。1番人気だったダノンスコーピオンは464kgで11着に敗れています。
そして、オークスについても馬体重の傾向があります。