競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは、秋開催にも役に立つ「新潟芝」の振り返り。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週で夏競馬が終わりました。今回は例年とは違った状態で終了した新潟芝について振り返ります。
新潟競馬場では7月21日(金)から雨が降らない状態で、7月29日に夏の開催がスタート。結局は8月28日(月)に19.5ミリの雨が降ったのみで、それ以外は好天続き。開催6週間、芝もダートもすべて良馬場でした。新潟競馬場の馬場担当者に問い合わせたところ、『夏の新潟開催が芝もダートもオール良なのは少なくとも2002年以降はありません』とのこと。今年はとても珍しいケースだったと言えます。
先週の新潟芝は14鞍あり、逃げ4勝、先行7勝、中団1勝、後方2勝。Aコース5週目の先々週は少し外差し傾向になってきていたのに、先週は夏の最終週にして内側が復活。勝ち馬14頭中11頭は4コーナーで4番手以内。1着馬の多くが内目を通った先行系でした。
なぜ、また内が復活したのか。