競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「京都芝の枠順」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週、行われたエリザベス女王杯では、ブレイディヴェーグが重賞初勝利でG1制覇を決めましたね。ルメール騎手がスタート後に出していき、道中で中団の内目を追走しているのを見た時に、勝つのはこの馬だと感じた方も多かったのではないでしょうか。
京都の芝2200mを舞台に行われた2013年から2019年まで計7回のエリザベス女王杯では内枠が優勢。1~3枠が(5-3-1-32)。4~6枠が(2-2-5-33)。7~8枠が(0-2-1-36)。勝ち馬は内目の枠から出ることが多いんです。
特に1枠は(2-0-1-10)で勝率1位。当日4番人気以内の1枠馬は(2-0-1-0)。4番人気以内の2枠馬は(2-0-0-1)。内目の枠に入った上位人気馬の成績はほぼパーフェクトに近かったんです。
結果は1番人気で1枠のブレイディヴェーグが優勝。3番人気で2枠のハーパーが3着。そして、5番人気で2枠だったルージュエヴァイユが2着。上位は内枠が独占しました。
私はブレイディヴェーグが本命だったものの、馬券の金額は控えめにしてしまったのですよ(苦笑)。というのも、先週日曜の後半は金曜に降った雨が影響したのか、やや外目が伸びていたこと。そして、今秋の京都芝は1枠馬の成績が不振だったというのもありました(10月7日~11月11日まで、1枠馬は1勝しかしていなかった)。
結果は前述した通り。しかもルージュエヴァイユもハーパーも道中は内目を追走し、上位3頭は直線で2~4分どころを伸びてきていましたから、内側が伸びない馬場ではなかったということです。
そこで改めて、リニューアル後の京都芝の枠順別成績を調べてみました。