競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「中京芝の張替」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週から始まった中京開催。中京ではこの開催前に芝を張り替えていますから、見た目の状態も良さそうでした。その中京競馬場へ11月22日に足を運んで馬場について取材してきたので、今回はその情報を交えながら最近の中京芝の傾向をお伝えします。
中京では2014年までは芝コースの張替を行うのは年に1回で、夏開催後に行われていました。しかし15年以降は基本的には年2回となり、高松宮記念の開催後に主に3~4コーナー部分、そして夏開催後に主にコース全周の内側の張替を実施しています。
今年は7月23日に3回中京競馬が終了。その後、8月2日から12日にかけて、コース全周の内側を中心に約18000㎡の芝張替が行われました(昨年の夏期張替では19000平方メートル)。内側と言っても、例えば直線では内側から約11~13mの幅で張り替えられていますから、競走馬が走る箇所に関してはきれいな芝になったと考えてよいでしょう。
本来、芝の張替は7月中くらいまでに終えて、芝が夏の暑い日差しをたっぷり浴びられることが理想ですが、今年の中京は7月23日まで開催があったので、仕方ありません。それでも馬場担当者は、『今年は8月が猛暑で9月も残暑が厳しかったので、野芝の生育は良好です。10月に播種した洋芝(イタリアンライグラス)もおおむね順調に生育しています』と話していました。実際に私は芝コースを歩いてみたのですが、芝がしっかりと根づき、弾力があって状態が良かったです。
先週の中京競馬では芝のレースが11鞍行われ、脚質別成績は