競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「今週開幕の小倉芝」について。長年にわたり“馬場"を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
1月6日から始まった京都開催。最初の3日間の開催は良馬場だったものの、なぜかタイムがかかり、京都金杯のレース後の騎手からのコメントに『馬場が緩い』といった内容が多かったことは、先週の当コラムでお伝えしました。
そして、2週目は芝のレースが10鞍行われ、逃げ2勝、先行5勝、中団3勝。1週目同様に内目を通る先行系が優勢でしたが、ペースが流れたレースでは差しが届いていました。走破時計は土曜はかかり気味だったものの、日曜は時計が速くなりました。ペースが流れた日経新春杯の勝ち時計は2分23秒7。これは2013年から2020年の同レースでは最速タイムでした。
先週、芝コースの含水率平均は土曜日が9.25%で、日曜は9.05%。京都では1月5日以降、雨量を計測しておらず、先週日曜は乾燥が進んだことで時計が速くなったと思われます。
しかし1週目同様、2週目のレース中も芝の塊が飛んでいましたし、上がり3ハロンタイムは全体的にかかる傾向でした。ということで、やはり今の京都芝は少しタフな状態になっていると言ってよいでしょう。
昨年4月にリニューアルした京都競馬場は、芝コースの路盤改造工事が実施されています。緩さの要因を馬場担当者に取材すると、こう話していました。