競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「川崎ダートの砂厚が変わっていたこと」について。長年にわたり“馬場"を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
突然ですが、JRAと地方競馬場の中でダートの砂厚が一番薄い競馬場はどこだか、分かりますか?(答えは後半でお伝えします)。
大井競馬場は2012年に砂厚が8cmに変更。それ以来、ずっと8cmでレースを施行してきて、2023年10月6日の開催までは、大井競馬場が日本で一番薄い砂厚でした。
しかし、使用していた青森県産のクッション砂が細粒化するなどして排水性の確保が困難になったことから、大井競馬場は2023年10月29日の開催から、西オーストラリア州アルバニー産に変更。その際、砂厚が10cmに変更されたことは、2023年10月31日配信の当コラムでお伝えしました。
▼2023/10/31公開
大井競馬場が西オーストラリア州アルバニー産の砂に変更。その傾向は?
そして大井競馬場の8cmに続いて、砂厚が薄かったのが川崎競馬場で、川崎は2006年から8.5cmの砂厚で競馬を施行してきました。しかし、実は2022年6月頃から砂厚が変わっていたのです!!
最近、全国の地方競馬場の砂厚や砂の産地を調べる機会がありました。すると、川崎競馬場のホームページに掲載されていた2022年12月8日付けのニュースに、「第9回開催終了後、正面直線側の路盤改修工事を実施。この工事による砂厚(10cm)の変更はありません」とあるではありませんか!
▼参考/川崎競馬公式WEBサイト
お知らせ 路盤改修工事の実施について
え!? いつ10cmになったの?と焦る私(苦笑)。ネットで色々と検索してみるも、これを裏付ける公式情報は出てきませんでした。
そこで、川崎競馬を主催する神奈川県川崎競馬組合に取材しました。すると、