競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「今週から開幕する函館競馬場の芝コース」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
▼新刊発売のお知らせ
小島友実さんの新刊「馬場のすべて教えます2~JRA全コース徹底解説~」が5月24日(金)に発売されました。ロングセラーとなった前作からの続編、馬場の参考書としてぜひご活用ください!
今週から函館開催が始まりますね。先週からは新馬戦がスタートしましたし、そろそろ夏競馬モードに入る季節となってきました。
今回は函館競馬場の芝コースについてお伝えします。
昨年の2回函館開催終了後、3~4コーナーの内側を中心に約5600㎡の芝の張替が行われました。ちなみに、2023年の開幕に向けては3~4コーナーの内側を中心に約6600㎡の芝の張替が実施されましたから、今年の作業も2023年の開幕時と似た状況となっています。
開幕前に函館の馬場担当者に取材すると、『冬季に雪が少なく芝コースが直接、寒気にさらされる状況が続き、凍結によるダメージが心配されました。しかしその後4月になり、比較的気温が高く推移したこともあり、そして芝の生育管理に努めた結果、生育はおおむね順調で全体的に良好な状態です』と話していました。
JRAでは近年、軟らかい馬場造りを行っており、春や夏開催時は開幕前にエアレーション作業を実施しています。では、この函館開催に向けてはどんな作業が行われたのでしょうか。