競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「宝塚記念が行われる京都芝コース」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
▼新刊発売のお知らせ
小島友実さんの新刊「馬場のすべて教えます2~JRA全コース徹底解説~」が5月24日(金)に発売されました。ロングセラーとなった前作からの続編、馬場の参考書としてぜひご活用ください!
4月20日から続いてきた春の京都開催は今週が最終週。今週末には上半期の総決算、宝塚記念が行われますね。そこで今回も先週に続いて、京都芝コースがテーマ。まずは先週がどのような傾向だったのかを振り返りましょう。
先週、京都芝レースは11鞍組まれ、逃げ2勝、先行5勝、中団3勝、後方1勝。京都芝コースは3回6週目(5月25日)から、先行系がやや優勢の状況が続いていましたが、先週も先行系が優勢は変わりませんでした。
そして先週はDコース1週目だったことに加えて、中間は火曜日以降雨がない状態で土曜のレースを迎え、先週土曜は少し内にシフト。土曜夜に6ミリの雨が降り、日曜日の芝は稍重で開始となりましたが5レース以降は良となり、まだ内目も伸びていました。先週は全体的に、先行系は2~4分、差し系は5~6分くらいが伸びる感じでしたね。
またマーメイドSの勝ちタイムが1分57秒2。これは京都芝2000mのコースレコード1分56秒8に0.4秒差。いくらDコース替わりとはいえ、4月20日から続いてきた春の京都開催の9週目だったことを考えると、かなり速い時計です。先週の当コラムで書いた通り、今年春の京都開催は雨の影響を受ける機会が少ないので、比較的良い状態を保てているのだと思います。
今回の宝塚記念は阪神競馬場スタンドのリフレッシュ工事が行われているため、京都芝コースで施行されます。宝塚記念が京都芝コース2200mで実施されるのは2006年以来。この時の勝ち馬はご存知、ディープインパクトです。
京都で宝塚記念が行われた2006年6月25日(Dコース2週目)はどんな馬場傾向だったのでしょうか。