競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「鳥取産野芝を導入している中京芝」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
▼新刊発売のお知らせ
小島友実さんの新刊「馬場のすべて教えます2~JRA全コース徹底解説~」が5月24日(金)に発売されました。ロングセラーとなった前作からの続編、馬場の参考書としてぜひご活用ください!
今週末からは札幌・新潟開催に加えて、夏の中京開催が始まります。今年は変則開催による影響で、8月10日から9月29日までの8週間、計17日間の開催。中京で8週連続開催を行ったのは1998年の春先にありましたが、2000年代に入ってからは初となります。
8週間も開催があって、芝は最後まで状態を保てるのか、と気になっている方もいるのではないでしょうか。
馬場担当者に取材したところ、『今年の春開催終了後、4月1日~23日にかけて約15000㎡の張替を行いました。張替箇所はコース全周の内側で、直線部は内から約11mです』とのこと。
例年、中京競馬場では芝の養生期間を考慮し、3月の春開催後に特に傷んだ箇所を、そして7月の夏開催後にコース全周の内側を張替えます。しかし、今年は8月からの開催で十分な時間があったので、コース全周の内側を張替えることができたというわけです。
なお、直線は鳥取産野芝。3~4コーナーはあわら産野芝。向正面や1~2コーナーなどはエクイターフが使用されています。
ここで注目なのが“鳥取産野芝”。先日、亀谷競馬サロンに伺った際に紹介した通り、馬場マニアなら知っておきたいのがこの芝です。
拙著「馬場のすべて教えます2」にも、鳥取産野芝はエクイターフと並び傷みにくい芝として、馬場関係者に注目されていると紹介しました。