競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「現在の新潟芝コース」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週日曜日の新潟競馬最終レースが取りやめになった件は本当に驚きました。私はラジオNIKKEIの競馬中継の仕事で現場にいたのですが、空が急に暗くなり、雷鳴が鳴り響く様子を見て、レースを行うことは難しいだろうなと感じました。人馬の安全を考えたら、やむを得ない判断だったと思います。
そして、猛暑の中行われてきた夏競馬は今週がラスト。台風の影響が心配ですが、とにかく3場とも無事にレースが行われる事を願っています。
先週の当コラムでは、札幌芝が例年以上に状態が良いと書きました。そして、それは新潟芝にも同じような事が言えます。
先週、新潟では芝のレースが13鞍組まれ、逃げ1勝、先行7勝、中団5勝。差しも届いていましたが、まだ内目が伸びる状態で先行系の活躍が目立ちました。走破時計はAコース5週目となった分、さすがに少し鈍りましたが、それでも速い時計がマークされています。
7月30日の当コラムにも書きましたが、今年の新潟芝コースは施行方法を工夫するなどして工期を短縮し、開催前に新潟芝史上、過去最大の面積を張り替えています。また開幕から先週までの5週間、開催日に雨の影響をほとんど受けず、芝コースはすべて良で行われていることもあり、例年以上に芝コースの状態が良いのです。
そのため、新潟開催の終盤に見られるような内側を空ける進路取りや、大外伸びが今年はまだ見られていません。昨年の新潟芝コースも比較的状態が良かったのですが、さすがに新潟2歳S当日は少し内側を空ける進路取りのレースがいくつかありました。ですからやはり今年は状態が良いです。
では、今週の状態はどうなりそうでしょうか。