競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「年末までのロングラン開催となる京都の芝コース」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
10月5日から京都競馬がスタートしますね。今年は阪神競馬場が休止になっている影響で、12月28日までの13週間、計25日間の開催となります。
京都でこんなに長い開催を行ったのはいつ以来だろうと思って、調べてみました。すると、1995年1月から5月にかけて16週の開催を行った記録がありました。ということで、今回はそれに次ぐロングラン開催になります。
大雨の中で行われた宝塚記念の後、京都競馬場ではどんな馬場作業が行われたのでしょうか。
芝コースでは2023年春の路盤改造工事以降は初となる大規模な芝張替を実施。宝塚記念が終わった後の6月末から、向正面から内回りと外回りの3~4コーナー、および直線まで張替えが行われています。
馬場担当者に取材したところ、張替えた幅はそれぞれ向正面が14m、内回りと外回りの3~4コーナーは12m、直線は20mです。張替えの芝は福井県あわら産野芝とエクイターフを使用。特に傷みやすい内回りと外回りの3~4コーナーなどにエクイターフが使用されました。張替面積は約30000㎡です。
リニューアル前の張替面積は2018年が15300㎡、2019年が16000㎡なので、今年の30000㎡は多いです。これはやはり13週連続開催を見越しての対応だそうです。
そして、芝のレース数にも変化があります。
昨年10月と11月開催(17日間)では芝のレースを106鞍(1日平均6.2)実施していましたが、今年は10月から12月開催(25日間)で131鞍(1日平均5.2)実施。これも開催が続く中、芝コース保護の観点から芝レースの編成率を減らしているとのことです。
気になるエアレーション作業についてはどうなっているのでしょうか。