競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「高松宮記念が行われる中京芝」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
新人騎手や新規開業調教師の初勝利が相次いでいますね。ということで、やっと2歳馬のPOG取材がひと段落してきたのも束の間、美浦の関係者を取材する機会が多い私は、有り難いことに忙しい日々を過ごしています。
さて、今週末はGI・高松宮記念が中京競馬場で行われますので、今回は中京芝がテーマです。
中京競馬は2週目が終了。先週の芝レースは10鞍あり、逃げ1勝、先行3勝、中団3勝、後方3勝。先週は差しがよく届いていましたよね。差しが決まっていた要因のひとつとしては、先週の中京芝レースはペースが流れたレースが多かったことが挙げられると思います。
差し系の6勝はすべてミドルかハイペース。中でも、愛知杯の前半3ハロンタイムは32.7秒(12.0-10.1-10.6)の超ハイペース。結果として差し決着となり、勝ったワイドラトゥールは4コーナーでは外目を回って、直線では6分くらいのところを伸びてきました。
ただ、先週差して勝った馬の多くは4コーナーまでは内目を回って来て、直線で少し外に出して勝つという戦法をとる馬が多かったです。ですから、基本的には内目を立ち回った方が良いという、近年の中京芝コースの傾向が出ていると考えて良いでしょう。また、走破時計も速かったです。
では、今週はどうなりそうでしょうか。