競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「Bコースに替わる阪神芝コース」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週の高松宮記念から春のGIシーズンがスタート。今週は阪神競馬場で大阪杯が行われます。
その阪神競馬場。馬場造園課に聞いたところ、3月27日(木曜日)にコース外周のソメイヨシノが開花したとのこと。昨年より3日早い開花となりました。先週末の関西地方はそんなに気温が上がりませんでしたから、レース映像を見る限り、まだあまり咲いていないように見えました。大阪杯の頃にちょうど見頃を迎えそう!?
約2週間後の桜花賞までなんとか持ってほしいものです。
今週の阪神競馬場は土曜日にチャーチルダウンズC、そして日曜日に大阪杯と2つの芝重賞が組まれているので、今週は阪神競馬場の芝コースについてお伝えします。
その前にチャーチルダウンズCについて、触れておきますね。聞きなれないレース名ですが、これは昨年まで“アーリーントンC”として実施されていたレースです。阪神競馬場が姉妹提携を結んでいたアーリーントン競馬場が2021年に廃止。2022年以降はチャーチルダウンズ競馬場において、阪神競馬場との交換競走が実施されていることに伴い、今年から、チャーチルダウンズCに改称されました。
なお、3着馬までにNHKマイルCへの優先出走権が与えられることはアーリーントンC時代から変更ありません。ただし、アーリーントンCは2018年以降、2回阪神4週目の施行でBコース2週目か3週目に実施されていましたが、今年からは2回阪神2週目の施行となり、Bコース替わり週に実施されます。
2018~2024年のアーリーントンC、計7回の5~8枠馬は(5・4・4・51)で、真ん中~外目の枠の馬が台頭する傾向がありましたが、今年は内目の枠もチェックしたいところです。
その阪神競馬場。先週は芝のレースが10鞍行われ、逃げ3勝、先行4勝、後方3勝。先々週までと同様に内目を通る先行系が優勢ではあったものの、Aコース5週目で、馬場の4~6分くらいから追い込んで勝つ馬も見られました。なお、後方馬の3勝中2勝はハイペースでした。
先週末に阪神競馬場の馬場担当者にお話を伺ったところ…、