競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「良い状態が維持されている阪神芝コース」について。長年にわたり“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週日曜日に行われた大阪杯はベラジオオペラが連覇を達成。芝は先週からBコースに替わりましたし、内回りの2000mなので、3枠のベラジオオペラは優勢にレースを進められるなと思っていました。レースは1000m通過が57秒5で流れ、2~4着には差し馬が来たという展開の中、先行したベラジオオペラは1馬身差の完勝。とにかく強かったと感じました。
それも勝ち時計の1分56秒2はコースレコード。管理する上村洋行調教師はレース前、「夏場が駄目ということを考えると、1年で最も順調に使えるのがこのレース」と語っていました。目標のレースをきっちり制したのですから、本当に見事だったと思います。
その阪神競馬場。コース外周のソメイヨシノの咲き具合が気になるという方も多いと思います。大阪杯当日に馬場担当者に聞いたところ、「5分~7分咲きです」とのことでした。今週の週中は気温が20度前後まで上がる日が続きそうですが、桜花賞当日までなんとか桜の見頃が持って欲しいと願っています。
今週も阪神競馬場でGIレースが行われますので、今回も阪神の芝コースを取り上げます。先週、芝のレースは10鞍行われ、逃げ2勝、先行5勝、中団2勝、後方1勝。勝ち馬10頭中7頭は4コーナーで4番手以内。Bコース替わりで先行系がやや優勢も、ペースが流れたレースでは差しが届いていました。
そして、先週土曜日に行われたチャーチルダウンズCの勝ち時計1分32秒2は、アーリントンC時代を含めてレースレコードでした。先週の芝コースはとにかく時計が速かったです。
なぜ、時計が速かったのか。主に理由は3つあると思います。