競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「最終週となる小倉の芝コース」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
6月末に始まった夏の小倉開催は早くも今週が最終週ですね。今週日曜日には小倉記念が行われます。
小倉芝コースの1周距離は1615.5m(Aコース)。これは福島競馬場に次ぐ小回りコース。高低差は3mで、直線は293mと短いため、基本的には逃げ・先行馬の勝率が高いです。
そして、小倉芝コースは傷みにくい芝であるエクイターフが多く使用されているのも特徴の1つ。小倉に導入されているエクイの量は比較的多く、その率は福島競馬場に次ぐものとなっており、芝レースの編成率が多い小倉芝コースを支えています。なお、夏の小倉開催は野芝のみでレースを施行しています。
開催3週目となった先週、芝のレースは16鞍あり、逃げ6勝、先行6勝、中団3勝、マクリ1勝。勝ち馬16頭中13頭は4コーナーで4番手以内。1着16頭中6頭は1~4枠、10頭は5~8枠。全体的には先行馬が優勢でしたが、2週目同様にペースが流れたレースでは馬場の3~6分くらいから伸びる差しも来ていました。
ただし、日曜の6レース以降はすべて1~3分くらいを通った逃げか先行馬が勝っており、今後も良馬場であればまだ内目が伸びそうだなと感じさせました。
今夏の小倉開催で芝のレースが土日とも良で行われるのは先週が初めてでした。週の中間は7月6日(月曜)に28ミリの雨が降っただけで、先週の平均クッション値9.8は今夏の小倉開催の最高値。そのため、先週の芝コースは時計が速くなりました。それでも、超がつくような高速馬場にはなっていませんでした。
そもそも、以前の夏の小倉芝1200mでは1分6秒台がマークされることが珍しくなかったですよね。しかし2023年以降、夏の小倉芝コースでは1分6秒台は一度も出ていません。
小倉芝コースの時計が比較的落ち着いているのは、昨年からエアレーション作業のやり方が変わった影響もあると個人的には思っています。
