競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「今週末から開幕する阪神芝コース」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週末から秋競馬がスタートし、秋の中山、阪神開催が開幕。2場とも秋開催は野芝のみの開催となり、例年通り、中山競馬場、阪神競馬場ともに前開催終了後に大がかりな芝の張替作業などが実施されています。
今回は阪神芝コースについて、ぜひお伝えしたいことがあります。
阪神競馬場での芝張替作業は時間との闘いです。なぜかと言うと、例年6月下旬の開催後から秋開催まで、張替作業と養生に充てられる時間が2か月弱しかないからです。
そのため阪神では早く根付かせるために、競馬場内にある芝の養成地などで数年育ててきた、根が厚く生長している芝を張る“厚張り”で対応しています。さらに今年は張替の時期を2回に分けるなどの工夫も実施しました。その理由を阪神の馬場担当者は以下のように話していました。
「近年、阪神では芝張替面積が増加しており、2017年以降は2万㎡を超えるようになりました(2015年頃までは7000~8000㎡だった)。張替面積が増えると必然的に芝の張替作業の期間が延び、張替後の生育期間が短くなります。宝塚記念後の約2か月しかない中で天候に恵まれない場合、芝の生育が不十分な状態で秋開催を迎えるリスクが高まります。今年は宝塚記念がある3回開催がすべてBコースでAコースは使わなかったので、まず3回開催前にAコース部分(約5200㎡)の張替を実施しました」
なお、3月に路盤改造を行った状態で開幕した昨年は3回開催にAコースを使用していたため、3回開催後にAとBコース部分を中心に、芝張替を実施していました。
2019年以降ですと、2021年、2022年、2023年も3回開催前にAコースの張替を実施しています。
そして、3回開催後の張替作業としては、「開催終了翌日の6月22日から芝の撤去や整地などを進め、すべての張替作業を7月31日までに完了させました」とのことでした。張替箇所や使用した芝の種類も伺いました。
