競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「札幌芝コース」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週は札幌競馬場で札幌記念! 今年も好メンバーが揃いました。今回は札幌芝コースにスポットを当てます。
まずは今年、どんな作業を行って開幕したのかをお伝えします。
昨年の2回開催終了後、大きな傷みが生じていた芝コース全周の内側を中心に約8900㎡の張替を実施。開幕前には、昨年同様のタイミングでバーチドレンによるエアレーション作業が実施されています。
開幕前に馬場担当者に聞いたところ、「芝の生育は順調で、良好な状態です」と話していました。
先週の札幌芝はAコース3週目。土曜は午前中に雨が降って稍重。日曜は良に回復しました。先週は土日で14鞍行われ、逃げ4勝、先行5勝、中団3勝、マクリ2勝。枠は1~4枠が(4・2・8・69)、5~8枠が(10・12・6・74)。
基本的にはまだ先行系がやや優勢でしたが、Aコース3週目で5~6分くらいを伸びて勝つ馬も出始めていました。2週目までは差すにしても内目からだったので、やはりAコース3週目と、土曜午前に降った雨の影響があったのだと思います。
さて、近年の札幌芝コースの注目点としては、“コース運用の変更”があります。一昨年までは札幌芝はAコースを4週間使った後に、Cコースを3週間使っていました。しかし、昨年からは1回札幌開催の4週間でAコースを使った後、2回札幌前半2週間はBコース。最終週の3週目だけCコースとなりました。
こうして昨年、札幌芝でBコースが使用されましたが、これは実に2011年以来、14年ぶりのことでした。なぜ久々にBコースを使用したのか。昨年馬場担当者に聞いたところ、「例年、Cコースに蓄積しやすい傷みを分散させることが目的です」と話していました。
実際、効果があったかを尋ねると馬場担当者は「Bコースを使ったことで、全体的に傷みが分散された印象でした」と話していました。ですから今年も昨年と同じコース運用になったのだと思います。
ということで、一昨年まではCコース替わり週に行われていた札幌記念が(2021年は変則開催の影響でAコース2週目)、昨年からはAコース4週目の施行になりました。
一昨年までの札幌記念はCコース1週目の施行ということもあり、内枠馬の活躍が目立っていました。
