競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。
今回のテーマは、日本時間の9日朝に行われる米G1・ホイットニーステークスの有力馬紹介です。
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現地時間の8日(日本時間の9日朝)、アメリカ・ニューヨーク州の温泉リゾート地サラトガ・スプリングスにあるサラトガ競馬場で、G1・ホイットニーステークス(ダート9ハロン)が行われます。
1928年の創設から99回目を数える今年のレースは、出走馬8頭中G1勝ち馬が6頭、獲得賞金が100万ドルを超える“ミリオネア”が7頭という豪華メンバーとなりました。
主催者想定の単勝オッズ「モーニングライン」の1番人気は、マグニチュード(牡4/S・アスムッセン)で2.8倍です。
3月のG1・ドバイワールドカップ(ダ2000m)でフォーエバーヤングの末脚を封じG1初勝利を挙げたNot This Time産駒。前走6月のG1・スティーブンフォスターS(ダ9ハロン)では、不良馬場の中、ソヴリンティ、ホワイトアバリオ、バエザといった今回も対戦するG1馬を相手に完勝。目下4連勝中です。
同じウィンチェル・サラブレッズの所有で、管理するのも同じスティーブン・アスムッセン師であることから、「ガンランナーの再来」とも呼ばれるマグニチュード。22日のパシフィッククラシックに出走するフィンガーや、去年のホイットニーS優勝馬シエラレオーネの父ガンランナーは、自身も2017年のホイットニーSで優勝しています。
同オーナー&同厩舎の後輩マグニチュードは、今回も持ち味の先行力と持続力で偉大な先輩と肩を並べることができるでしょうか。ゲートは1番。もちろん今回も鞍上はホセ・オルティス騎手です。
2番人気は2025年のエクリプス賞年度代表馬ソヴリンティ(牡4/W・モット)で4.0倍です。
ゴドルフィンの自家生産によるInto Mischief産駒。今年は4月のG2・オークローンH(ダ9ハロン)がホワイトアバリオの2着、前走のスティーブンフォスターSは勝ち馬マグニチュードから4馬身差、2着バエザから2馬身3/4差の3着でした。
陣営は不良馬場を敗因に挙げていますが、優勝した去年のケンタッキーダービーでも不良馬場であり、今回は復活を期す一戦になります。ゲートは6番。鞍上は主戦のジュニオル・アルバラード騎手です。
3番人気はバエザ(牡4/W・モット)で4.5倍です。
去年9月のペンシルベニアダービー(ダ9ハロン)でG1初勝利。この時、2馬身1/4差の2着に下したのはマグニチュードでした。管理していた名伯楽ジョン・シフレス調教師が今年2月に亡くなったことからビル・モット厩舎に移籍。前走のG1・スティーブンフォスターSでは、いつものように最後方からの競馬になりましたが、大外から追い込んで勝ち馬マグニチュードと1馬身1/4差の2着。同僚のソヴリンティには先着しました。ゲートは8番。鞍上は前走に続いてフラヴィアン・プラ騎手です。
4番人気はナイトロジェン(牝4/M・キャシー)で5.0倍。去年のエクリプス賞3歳牝馬チャンピオンです。
D.J.ステーブルの自家生産によるメダリアドーロ産駒で、芝・ダートそれぞれで重賞を勝っている二刀流です。3歳の夏以降はダートで使われて、なかでもサラトガ競馬場のダートコースでは、1年前の3歳牝馬限定G1・アラバマS(ダ10ハロン)や、前走6月の牝馬限定G1・オグデンフィップスS(ダ9ハロン)など3戦全勝です。
先行抜け出しから後続を突き放すのがスタイルで、牡馬との対戦は今回が初めてになります。ゲートは2番。主戦のJ・オルティス騎手がマグニチュードに騎乗することから、今回の鞍上は、ホイットニーSで4回の優勝経験がある54歳のジョン・ヴェラスケス騎手です。
5番人気はホワイトアバリオ(牡7/S・ジョセフJr)で9.0倍です。
2023年のBCクラシック、2025年のペガサスワールドCなどG1を4勝している芦毛のRace Day(父Tapit)産駒は、7歳の今年も1月のペガサスワールドCで2着、4月のG2・オークローンHでソヴリンティやジャーナリズムを相手に勝利するなど健在。前走のスティーブンフォスターSは4着でした。ゲートは5番。鞍上は主戦のイラッド・オルティスJr騎手です。
これに続く6番人気は、メンバー6頭目のG1馬アンティクエリアン(牡5/T・プレッチャー)で11.0倍です。
ロベルト系の種牡馬Preservationist産駒で、去年9月、同厩のマインドフレームが落馬するアクシデントがあったジョッキークラブゴールドC(ダート10ハロン)でシエラレオーネらを相手にキャリア唯一のG1勝利。今年5月のG3・ウェストチェスターS(ダ8ハロン)では、トッド・プレッチャー調教師とジョン・ヴェラスケス騎手が揃ってステークス通算500勝となる勝利をプレゼントしました。ゲートは3番。鞍上はBCクラシック以来のコンビとなるマニー・フランコ騎手です。
その他、2走前5月のG2・ハリウッドゴールドC(ダ10ハロン)をマイペースの逃げから9馬身半差で圧勝して重賞初勝利をあげたフォージドスティール(牡4/S・ジョセフJr/M・ハズバンズ/4番)が21.0倍、マグニチュードと同じ勝負服、同じ厩舎で、去年のルイジアナダービーの勝ち馬ティズタスティック(牡4/S・アスムッセン/T・ガファリオン/7番)が31.0倍となっています。
賞金総額100万ドル、1着賞金65万ドルのホイットニーS。今年はNTRA(全米サラブレッド協会)による格付けランキングトップ10のうち半数の5頭が名を連ねました。1着馬にはBCクラシックへの優先出走権も与えられる真夏の決戦。秋の大一番に向けても要注目です。
