競馬キャスター・大澤幹朗氏がお届けする、知れば競馬の奥深さがより味わえる連載『競馬キャスター大澤幹朗のココだけのハナシ』。
今回のテーマは、日本時間の30日(日)早朝、アメリカ・サラトガ競馬場で行われる“真夏のダービー”、トラヴァーズステークスの有力馬紹介です。
▼お知らせ
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フォーエバーヤング(牡5)の米国遠征プランについて、先日、管理する矢作芳人調教師から正式発表がありました。
ドバイから帰国後はノーザンファーム早来で放牧に出されていたフォーエバーヤングは、今月8日に函館競馬場に入厩して調整され、23日、栗東に戻りました。
今後はシンエンペラーとともに9/7に出国。9/18のG1・ジョッキークラブゴールドカップ(ベルモントパーク・ダート10ハロン)に出走した後、シンエンペラーが出走する予定のG1・ジョーハーシュターフクラシック(26日・ベルモントパーク芝12ハロン)を待ってキーンランドに移動し、最終目標である10/31のBCクラシック(キーンランド・ダート10ハロン)に備えるということです。
今年の前哨戦として選択したジョッキークラブゴールドカップには、今月8日のG1・ホイットニーS(サラトガ・ダート9ハロン)を完勝して完全復活をアピールした去年のエクリプス賞年度代表馬ソヴリンティ(牡4/W・モット厩舎)が出走を予定しています。
去年のBCクラシックではソヴリンティの直前回避で叶わなかった対決が、新装なったベルモントパーク競馬場を舞台に実現する見込みです。
ソヴリンティといえば、同じゴドルフィンの自家生産馬で、厩舎(W・モット)も主戦騎手(J・アルバラード)も同じナイツブリッジ(牡5)が、先日のG1・パシフィッククラシック(デルマー・ダート10ハロン)を圧勝。ブリーダーズカップではクラシックとダートマイルで2頭を使い分ける可能性があり、最終的に陣営がどんな判断をするのか気になるところです。
そして、今週末は3歳馬によるG1・トラヴァーズステークス(サラトガ・ダート10ハロン)が行われます。去年は米2冠馬ソヴリンティが2着に10馬身差をつけて圧勝した“ミッドサマーダービー”。今年もケンタッキーダービーとベルモントSを制した米2冠馬ゴールデンテンポ(C・ドゥヴォー厩舎)が出走します。
6/6にG1・ベルモントS(サラトガ・ダート10ハロン)を勝った後、当初は8/1のG2・ジムダンディS(サラトガ・ダート9ハロン)を使う予定でしたが、細菌感染による体調不良で回避。主催者想定の単勝オッズ「モーニングライン」は3.5倍と、10頭立ての1番人気に評価しています。ゲートは9番。鞍上はホセ・オルティス騎手です。
モーニングライン4.0倍の2番人気はレネゲイド(T・プレッチャー厩舎)。1番人気に支持されたケンタッキーダービーはゴールデンテンポのクビ差2着、ベルモントSは勝ち馬ゴールデンテンポから5馬身以上離され3着でした。
ゴールデンテンポ不在のジムダンディSで復帰し、ベルモントSでは先着を許したコマンドメントを差し切って1/2馬身差の勝利を挙げています。主戦のI・オルティスJr騎手が負傷で離脱中のため、今回の鞍上はT・ガファリオン騎手。ゲートは5番です。
6.0倍の3番人気はシーストライク(C・ブラウン厩舎)です。ミッドシップマン(その父アンブライドルズソング)産駒で、重賞未勝利ながら、前走8/2のサラトガ・ダート9ハロンのリステッド競走、カーリンSを先行抜け出しの競馬で2着に7馬身差つけ圧勝。2着馬はケンタッキーダービー、ベルモントSともに4着だったチーフワラビーでした。ゲートは7番、鞍上はF・プラ騎手です。
4番人気タイはナポレオンソロ(C・サマー厩舎)とザプーマ(G・テルガド)の2頭が9.0倍で並んでいます。
ナポレオンソロは、今年はローレルパーク競馬場のダート9.5ハロンで行われたG1・プリークネスSの優勝馬。2歳時にはG1シャンペンS(アケダクト・ダート8ハロン)も制しているリアムズマップ産駒で、前走7/18のG1・ハスケルS(モンマスパーク・ダート9ハロン)は不良馬場の中、勝ち馬から1/2馬身差の2着でした。ゲートは3番。今回はJ・ヴェラスケス騎手との初コンビです。
ザプーマはG3・タンパベイダービーを勝った後、G1・フロリダダービーでコマンドメントのハナ差2着と好走。ケンタッキーダービーでも伏兵候補と目されていましたが、レース当日朝に脚の感染症のため出走を取り消していました。復帰戦となった前走のハスケルSは勝ち馬から約4馬身差の4着でした。ゲートは4番。鞍上はJ・カステリャーノ騎手です。
さらに、ベイビーヴィーノ(8番/P・ロペス騎手/L・シュルツ厩舎)と、サイレントタクティック(10番/L・サエス/M・キャシー厩舎)の2頭が11.0倍の6番人気タイで並んでいます。
ヴィーノロッソ産駒のベイビーヴィーノは前述のハスケルSの勝ち馬。タシトゥス(その父タピット)産駒のサイレントタクティックは、アーカンソーダービー2着の後、ケンタッキーダービーは左前脚の打撲で回避。前走のジムダンディSはレネゲイド、コマンドメントに次ぐ3着でした。
米クラシック3冠の勝ち馬や上位馬、ダービーの舞台には立てなかった実力馬など、3歳の有力馬が揃ったトラヴァーズS。秋の大一番BCクラシックに向けても見逃せません。発走は日本時間の日曜朝7:35頃の予定です。
