大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は高松宮記念に出走するナムラクレア陣営の取材レポートです。
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「おそらく今が完成系に近いのかなと思います」
そう長谷川調教師が明かすナムラクレアは、今年で6歳になりました。
でも、彼女のことを晩成型だったとおっしゃっているわけでは決してありません。
2歳の頃から頭角を表し、クラシックの桜花賞でも3着。何度も何度も手が届きそうになったGIでは辛酸を舐めてきましたが、これまで低迷と呼ばれるような期間は一度もなく、ここまできました。
走り方から決して得意ではない道悪を走ろうが、展開が向かなかろうが、身体をブツけられようが、競馬で辞めたこともなければ、トラウマを引きずることもなかった。そんな牝馬は、なかなかいないと思います。
ですから、長谷川調教師も担当の疋田厩務員も、ナムラクレアのいちばんの強みは「気持ちの強さ」なのだとおっしゃるのでしょう。
色々と試行錯誤を重ね、今のナムラクレアは3か月以上の放牧には出さないことが身体を作る上で大切だということが分かってきたそう。放牧先ではきっちりオフになれるクレアなので、それ以上休ませると立ち上げに苦労するからです。