プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「京都金杯のクセを利用した東京新聞杯の的中報告」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬:今回は東京新聞杯の的中報告をしたいと思います。年明けの中京開催に強いクセが出ていて、このコラムでも今後のレースに影響すると話していましたが、東京新聞杯はまさにそのような結果になりました。
──1番人気のブレイディヴェーグが4着に負けて、最低人気のメイショウチタンが3着にきたことで、3連複は17万4760円、3連単は81万6870円もつきましたね。詳しく聞かせてください。
双馬:『競馬放送局』で公開した予想では以下のような印を打ちました。
【2/9(日) 東京11R 双馬の印】
▼参考/競馬放送局
双馬毅が東京新聞杯を的中!/先週のMVP
──ブレイディヴェーグが入っていないんですね。
双馬:はい。その理由はあとで話すとして、このレースの最大の勝因はウォーターリヒトを本命にして、最低人気のメイショウチタンを買い目に入れることができたという点です。これは1月22日公開の【第188回】で取り上げた京都金杯のクセが分かっていたことが大きいですね。
──京都金杯のクセについてはこう書いてありますね。
・中京芝で発生しがちな内先行有利パターンだった
・外を回して2着のウォーターリヒトはかなり不利を受けている。ここに来て本格化した
・外を通ったメイショウチタン、ドゥアイズ、フィールシンパシー、コナコーストは巻き返しが期待できる
双馬:ウォーターリヒトは本当に強くなっていますね。あの不利な馬場で2着に走れるんですから、馬場がフラットになればもっと強いのは当然です。
メイショウチタンは京都金杯で外枠を引いて「枠不利」に該当していましたし、今回の方が明らかに先行しやすいメンバーでした。吉田豊騎手を乗せるのは逃げるということじゃないですか。
──確かに、過去にも吉田豊騎手が逃げて2回好走していますね。
双馬:セオが大外に入ったのでここは逃げやすかったでしょうし、前走苦しい経験をしていた分、今回は楽に感じたはずです。
──やはりクセ強レースで不利を受けていた馬は注目した方が良いですね。