『田端到・加藤栄の種牡馬事典』で知られる田端到氏が、馬券術の入門から応用まで競馬予想の考え方・コツを伝授する『王様・田端到の「名馬に学ぶ馬券術」』。
今回のテーマは「血統とローテーション」です。ぜひお楽しみください!
血統を馬券に活用するというと、血統を知らない人ほどすぐ「距離」の話をしたがります。短距離血統だ、長距離血統だと、菊花賞のときだけ血統を気にする人も、いまだにいます。
もちろん、血統の距離適性は大事ですが、それよりも大事だと思っているのが、血統のローテーション適性や、産駒の好走・凡走リズムへの影響です。
疲れが溜まりやすい体質かどうかは血統の影響が大きく、そういう馬はローテを詰めると成績が落ちる。連戦を重ねても平気な血統は、きつめのローテも気にしない。
ほとんど語られていませんが、ローテの影響を受けやすい血統のひとつとして、ロードカナロアをあげます。
ロードカナロア産駒は7月2日までに平地のJRA重賞を60勝しています(芝59勝、ダート1勝)。これをレース間隔で分けると、どうなるか。それも年齢というファクターを加えるとどうなるか。
まずは2歳と3歳のロードカナロア産駒の重賞、レース間隔成績が下表です(間隔4週とは中3週、間隔3週とは中2週のこと。以下同)。