『田端到・加藤栄の種牡馬事典』で知られる田端到氏が、馬券術の入門から応用まで競馬予想の考え方・コツを伝授する『王様・田端到の「名馬に学ぶ馬券術」』。
今回のテーマは「レース映像を見る3つのポイント」です。ぜひお楽しみください!
過去のレース映像を見るのも、予想の大事な手順のひとつです。ただし、プロの競馬記者じゃないんだから、全レースのスタートからゴールまでびっちり目を凝らして見る必要はありません。レースを見ることが楽しい人は存分にやってもらって構いませんが、仕事を持つ忙しい社会人の皆様にそんな時間はないでしょう。だから気になるレースだけ、ポイントを定めて見るのを勧めます。
レース映像を効率良く見るためのポイントを3つに絞ります。
(1)スタートから約20秒を見る。
(2)4コーナー手前で動画を止めて、位置取りを確認する。
(3)4コーナーからゴールまでを見る。
これだけです。早い話、スタートからの20秒と、4コーナーからの20秒を見れば、かなりの部分までそのレースを見たことになります。見た気になれます。暇じゃない社会人はこれで十分です。
(1)のスタート直後に見るべき点は、
・スタートで出遅れた馬や、ダッシュがつかなかった馬はいないか。
・逃げ争いがあったか、なかったか。テンのスピードが速いのはどの馬か。
・序盤の折り合いに苦労した馬はいないか。
これも3つにまとめてみました。スタートの出遅れと、逃げ争いを確認して、その先は折り合いに苦労している馬をチェックします。折り合いを欠いている馬は、騎手が手綱を引っ張ったり、騎手が後傾姿勢になっているので、ひとめでわかります。
先週のオパールS(京都芝1200m)を例に取ります。