先週は土曜に阪神でG3・京都2歳Sが行われました。結果は当欄でも取り上げた5番人気・グリューネグリーンが逃げ切り勝ち。2着馬とはわずか“アタマ差”と辛勝でしたが、1~2コーナーにかけてビキニボーイに競りかけられる形となり、同馬が大差のシンガリ負けを喫したことを考えると、着差以上の評価が可能とも言えるでしょう。
デイリー杯2歳Sや東スポ杯2歳Sほどの出世レースとは言えない京都2歳Sですが、重賞に昇格した2014年以降で関東馬が勝利したのは今回が初めて。長距離輸送のハンデを跳ね返しての勝利には一定の評価が与えられるのではないでしょうか。
さて、今週は2歳重賞こそ行われないものの、土曜中山(12月3日)で2歳1勝クラスの葉牡丹賞が行われます。2016年の勝ち馬レイデオロを筆頭に、トーセンジョーダン(2008年)やメートルダール(2015年)、ジェネラーレウーノ(2017年)など、のちのGI馬や重賞勝ち馬をたびたび輩出している注目レースです。
人気を集めそうなのは関西馬ミッキーカプチーノ(牡、矢作)。東京芝2000mの新馬戦はクビ差勝ちでしたが、負かした相手が次々と勝ち上がっているように、なかなかの好メンバー戦でした。とりわけ同3着馬は前出のグリューネグリーンですから、ますます人気は高まりそうです。
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。