亀谷競馬サロン読者の皆さま、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
まずは昨年末の回顧から。2022年の2歳中距離王を決めるホープフルSは、14番人気のドゥラエレーデが勝ち、3連単246万馬券という大波乱の結果に。短期免許で来日中のムルザバエフ騎手が脚光を浴びましたが、個人的にレース後の取材で印象に残ったのは、7番人気であわやの2着に逃げ粘ったトップナイフ・昆調教師の言葉でした。
『皆さんは(上位人気に推された)連戦連勝の馬たちに期待したのでしょうが、今はサンデーサイレンスやディープインパクト(産駒)の時代ではないですからね。今後はなかなかそうはいかないと思いますよ。ウチの馬も使いすぎ(キャリア6戦)とか言われましたが、考えながら一戦一戦、種をまいてきたんです。これからは、少しはこういう厩舎の技術にも目を向けてもらいたいと思いますね。トップナイフもまだ緩さを残していて、本当に良くなるのは春かなと思っています。その時にこれまでまいた種が花を咲かせてくれれば・・・と思っています』
自分自身、普段はトレセンで取材をしている身ですが、昨今はどうしても“外厩”にも視線が向かいがち。そんな中で改めて“トレセン”へと大きく視線を戻すきっかけとなる一戦でした。
さて、新年2023年のJRAは、5日のあとは7、8、9日の3日間競馬。少々バタバタしますが、早速注目の2歳馬たちが出走しますので、ご注目頂けたらと思います。
まずは5日のリステッド・ジュニアCに登録のあるノッキングポイント。昨秋のG3・サウジアラビアRCでは1番人気4着と期待を裏切りましたが、陣営は巻き返しに意欲を見せています。
5日のあとは7、8、9日と変則の3日間競馬。そんな中で出走予定の素質馬をご紹介/東スポ・藤井記者の“若駒”生情報!
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。