先週は日曜中山でG3・京成杯。結果は当コラムでご紹介したソールオリエンスが2馬身半差で完勝しました。最終コーナーで逆手前となり大きく外に膨れるなど、若さあふれるレース内容でしたが、直線を向いてからの爆発力は他馬とは一線を画すものでした。父は昨年の年度代表馬・イクイノックスと同じキタサンブラック。次走以降も目が離せません。
一方、残念なレースとなったのは1番人気に支持されたセブンマジシャンです。最後の直線で勝ったソールオリエンス、オメガリッチマンから続けて不利を受け、3着に敗れました。2勝馬ながらここで本賞金を上乗せできなかったことは、今後のクラシック戦線に影響を及ぼすかもしれません。
土曜には中山で牝馬限定の1勝クラス・菜の花賞も行われました。レースでは6番人気の伏兵・トラベログがマイペースで運んで逃げ切りましたが、決着タイムは翌日の未勝利より0秒5も遅い平凡なもの。クイーンズリング(2015年)やコントラチェック(2019年)など、後の重賞勝ち馬も輩出している特別戦ですが、あくまで次走が試金石と言えそうです。
さて、今週は3歳重賞が行われませんが、日曜に中山で1勝クラスの若竹賞が行われます。こちらもウインブライト(2017年)やヒシイグアス(2019年)など、しばしば重賞勝ち馬を輩出している特別レースです。
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。