今週はいよいよオークス。下馬評では桜花賞を制したリバティアイランドの1強ムードですが、過去にはダンスインザムードやハープスター、ソダシらが単オッズ1倍台の圧倒的支持を集めながら二冠達成に失敗しました。
やはり桜花賞から一気に800mも延びる距離を克服できるかが、大きなポイントと言えそうです。見方を変えれば舞台替わりをアドバンテージにできる馬には、穴馬の資格があるのかもしれません。
まずはゴールデンハインド。昨秋にオープン・芙蓉S(2000m)で2着した後は1800mで4、2、4着と足踏みしていましたが、前走のG2フローラSは久々の2000mで快勝。ゴールドシップ産駒らしくスタミナがあることを示しています。ただしフローラSは前後5F60.8―58.1秒の前残り。スローペースで逃げ切ったゴールデンハインドには流れが向いたことも確かです。
今回も展開がカギとなりそうですが、武市調教師は『前走はしぶとさが生きました。切れ味勝負になると分が悪いので、引き続き積極的な競馬で』と、再度同様の形からの粘り込みを目論んでいます。
ペリファーニアは桜花賞で最先着した関東馬。キャリアはまだ3戦と浅いですが、新馬勝ち→G3チューリップ賞・3着→桜花賞・3着と、着実にステップアップをはたしています。
いよいよ牝馬クラシックの第二冠・オークス。上位進出を狙う関東馬をご紹介します/東スポ・藤井記者の“若駒”生情報!
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。