先週は京都で1勝クラスの紫菊賞と、オープンのもみじSが行われました。それぞれ5頭立て、6頭立ての少頭数。メンバーやレースのレベルについては疑問の余地も残りますが、それでも紫菊賞を勝ったジュンゴールド(父エピファネイア)のパフォーマンスはインパクト十分でした。
序盤は後方2番手につけていたものの、ペースが遅いとみたのか、すぐにポジションを上げてハナへ。直線に向かうと一気に後続を突き放して3馬身半差V。レース上がりはメンバー最速タイの34秒0でしたから、他馬は手も足も出ませんでした。
後方から追い込みを決めた初戦と全く違う内容で勝てたこと、抜け出して1頭になっても鞍上のアクションに応えられる集中力など、評価ポイントは盛りだくさん。2020年のG3東スポ杯で3着した半兄ジュンブルースカイ(父ドゥラメンテ)以上の活躍が期待されます。
さて、今週は土曜東京でリステッドのアイビーSが行われます。特別登録はわずか7頭とこちらも寂しい頭数となりましたが、ソウルスターリング(2016年)やクロノジェネシス(2018年)、ドウデュース(2021年)など、何頭ものG1馬を送り出している出世レースだけに見逃せません。
なかでも圧倒的な主役と目されているのはレガレイラ(牝、木村)です。
▲21日(土)アイビーS(芝1800m)に出走予定のレガレイラ
今週の注目は出世レースのアイビーS。主役は北海道での勝ちっぷりが光ったあの馬!/東スポ・藤井記者の“若駒”生情報!
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。