東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回はフローラSの振り返りと青葉賞の注目馬について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は日曜東京でオークストライアルのフローラSが行われました。
勝ったのは2番人気のアドマイヤベル。道中は好位の馬群で折り合いに専念。4角で外に持ち出され、直線では余裕をもってスパートを開始。残り100mで抜け出すと、2着に1馬身差をつけて悠々とフィニッシュしました。
これまでも最後の脚は目立っていた一方で、前半の位置取りに課題があった同馬。しかし今回はこれまでにない器用な立ち回りで、従来からの“進化”を感じさせました。父は昨年の新種牡馬・スワーヴリチャード。これで世代4頭目の重賞勝ち馬となり、その勢いに陰りは見られません。
2着ラヴァンダもオークスの優先出走権を獲得。好位のインから直線は進路を探すのに苦労する場面もありましたが、最後はタイトなスペースからしぶとく抜け出してきました。マイル以下しか経験のなかった馬が、初の中距離戦で結果を残せた点は評価すべきポイントと言えるでしょう。
一方、当欄で取り上げたバロネッサは1番人気に推されたものの7着に敗退。スタートで後手を踏むと、最初のコーナーで他馬と接触。その後は力み気味の追走となり、直線では本来の末脚が見られませんでした。次走以降の巻き返しは必至ですが、クラシックのトライアル戦としては悔まれる敗戦となりました。
さて今週は日曜東京でダービートライアルの青葉賞が行われます。上位2頭に与えられる優先出走権を目指して、19頭が特別登録をしてきました。