東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の2歳戦振り返りと新潟2歳Sの注目馬について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は日曜札幌で2歳OP・クローバー賞(芝1500m)が行われました。勝ったのはニタモノドウシ(牡、高木)。道中は前を行く1番人気ミリオンローズを前に見ながら中団でじっくり待機。4角手前から一気に先団に取りつくと、直線では馬場の真ん中を一気に突き抜けました。
勝ちタイム1分28秒6はレコード。これは前日に記録された2歳新馬の数字を0秒2更新したに過ぎず、過大評価は禁物ですが、福島芝1200mのデビュー戦に続いて異なる距離、コースでメンバー最速上がりをマークと、その決め手には光るものがあります。父はディーマジェスティで、オーナーは父と同じく嶋田賢氏です。
一方、前回の当欄でご紹介したプリモシークエンス(牡、木村)は日曜新潟の新馬(芝1800m)でデビューしたものの3着まで。直線でややゴチャついたうえ、内にモタれるシーンもありましたが、最後は伸びを欠いてしまいました。
514キロの大型馬。実戦を1度経験した上積みは大きいはずですし、同厩のクライスレリアーナを始め、エンブロイダリー(森一)、アルレッキーノ(国枝)など、現2歳世代の関東馬は新馬戦から2戦目にかけてガラッと変わる馬が多く見受けられます。プリモシークエンスも今回の敗戦だけでは見限れません。
そんなわけで今週は日曜新潟でGIII・新潟2歳Sが行われます。3年前の勝ち馬セリフォスがデイリー杯2歳S・1着→朝日杯FS・2着と好走したほか、昨年のアスコリピチェーノは阪神JFを制し、桜花賞→NHKマイルCでも連続2着と、近年は“出世レース”として存在感を増しています。