東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のフェアリーS、シンザン記念の振り返りと、今週日曜の京成杯について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は日曜に中山でGIII・フェアリーS、月曜に中京でGIII・シンザン記念と2つの3歳重賞が行われました。
まずはフェアリーS。登録馬多数で、出走するためにはまず抽選を突破する関門があり、出ていればおそらく人気になっていたであろうシホリーンが除外されるなど、戦前から波乱ムードが漂っていましたが…。いざフタを開けてみるとエリカエクスプレスが“断然”とも呼べる勝ちっぷりを見せました。
互角のスタートから前半は行きたがるのをなだめられつつ、3番手のインで待機。直線では先に抜け出した2着ティラトーレを馬なりのまま早めに交わすと、最後まで目一杯に追われることなく3馬身差の快勝をおさめました。
勝ちタイム1分32秒8は従来の記録を0秒9も更新するレースレコード。この数字に関しては馬場状態の影響もあるため鵜呑みにはできませんが、逃げ切りだった初戦と違って控える形で結果を出せた点や、前後4F45.5-47.3秒のハイペースを先行して押し切った点は立派と言えます。父エピファネイアで母父はガリレオ。近親には2017年の愛ダービー馬・カプリがいます。
月曜のシンザン記念を勝ったリラエンブレムも、なかなかの勝ちっぷり。中団待機策から、直線では前にいた1番人気・アルテヴェローチェを目標にアッサリ交わしさって2馬身半差の完勝。昨秋のサウジアラビアRC勝ち馬を全く問題にしませんでした。
勝ちタイム1分34秒6は前日の古馬3勝クラスとわずか0秒2差ですから、数字面も上々です。父はキズナで、母父は奇しくも前出・エリカエクスプレスと同じガリレオ。牡馬だけに、今後のクラシックを占うには距離延長への対応がカギとなりますが、素材は確かと言えそうです。
さて今週は日曜中山でGIII・京成杯が行われます。昨年は1着がダノンデサイル、2着がアーバンシックと、“後のGI馬”でワンツーフィニッシュとなっただけに今年も見逃せません。